About moksa moksaとは
サンスクリット語で“解脱”や“解放”を意味する、「moksa」
貴族や武士の心身を浄めてきたこの地で、「蒸され、薪薫り、水音聴き、緑に和らぐ」。
日常から解き放たれ、疲れた身と心を清め、安らぎのひとときを過ごしていただきたいという思いが込められています。
History
N. 01
日本仏教の
母山の麓、八瀬
The mother mountain of japanese buddhism
moksaは、日本仏教の母山・比叡山の麓、清流と森に抱かれる八瀬にあります。
千年の祈りが息づく山の気配と、谷を渡るやわらかな風が交わる場所。
京都の中心から半歩だけ離れ、日常の速度が静かにゆるみます。
N. 02
日本最古の
蒸湯場
The oldest steam bath
八瀬には、壬申の乱で背に矢傷を負った大海人皇子の癒えを願い、
村人が献上したと伝わる日本最古の蒸湯場「八瀬の窯風呂」が伝わっています。
古来、貴族や武士が心身を浄める場として親しまれ、近代には別荘地としても愛されてきました。
N. 03
百年の歴史を
刻む苔庭
A garden that records history
ホテルの誕生以前から大切に守られてきた苔庭は、
瑠璃光院と時を同じくする歴史を映し、
四季の陰影を静かに湛えます。
N. 04
海と都をつなぐ、
鯖街道
Saba kaido
八瀬比叡山口は、若狭と都を結ぶ鯖街道の要衝にあります。
日本海に面する若狭から届く“美物(うましもの)”が京の食文化を支えてきた記憶は、
いまもこの場所に息づいています。
京都・出町から大原を経て若狭へと続く街道沿いに位置する八瀬は、
自然とのつながりを素直に感じられる地域です。
Origin of moksa
moksaの由来
「解脱・解放」を意味する「moksa」
八瀬の歴史と記憶が息づくこの地で、疲れた身と心をそっとゆるめていただきたい。
——そんな思いが込められています。
Essence
蒸される——歴史が息づく癒やしの空間
日本最古の蒸し湯「窯風呂」の
知恵と文化を現代に伝える、
完全予約制のプライベートサウナ。
炭の力で心身を浄化する「炭蒸
-Tanjo-」、
檜の香りで心を解きほぐす「檜蒸 -Hijo-」、
美肌へと導く「美蒸 -Bijo-」。
異なるコンセプトによる新たなととのい空間。
サウナの聖地と称される
静岡の「サウナしきじ」の娘、
笹野美紀恵氏プロデュースのサウナ。
特別な空間で、歴史を感じながら
極上のととのい体験をmoksaの「蒸庵」で。
薪薫る——食材と火の調和が生む至福
レストラン「MALA(マーラ)」は、サンスクリット語で「循環」を意味する言葉。
その名の通り、土地の恵みが巡り、命の力となって身体の中を流れるような感覚を大切にしています。
古より京へと続く鯖街道を渡り、山や海の恵みが集う。
若狭湾で揚がった魚介の瑞々しい香り、滋賀の大地で育った肉や野菜の力強さ、大原の森に息づく山菜や野草の清らかさ。
京都を取り巻く自然の恵みを集め、その力を身体に巡らせるように仕立てた料理を提供しています。
薪のはぜる音、立ち上る薫香、炎の揺らめき。
薪火という原始的な火が食材を包み込み、旨味を引き出す瞬間は、まるでひとつの芸術作品の誕生のよう。
アートと同じく民族的モダンをサブテーマに据えた料理が、五感を揺さぶり、非日常へと誘います。
ひと口ごとに、風景や歴史、季節のリズムが身体を巡る——その体験は食事を超え、時を超えて受け継がれてきた土地の記憶と出会うひととき。
ここでしか味わえない、薪火と京の食材が奏でる至福の調和をご堪能ください。
水音聴き——静寂の調べに抱かれる、八瀬の隠れ家
清流・高野川のせせらぎと、苔むす庭の静かな緑。
窓の向こうに広がる八瀬の自然は、心をゆるやかにほどき、日常からそっと解き放ちます。
木の温もりに包まれ、やわらかな光が満ちる室内は、
ひとり静かに過ごす時間も、家族や親しい方と語らうひとときも、
すべてが自然の調べに寄り添い、心と身体を深く癒やします。
比叡山麓・八瀬の静寂と水音に抱かれながら、
本来の自分を取り戻すための、隠れ家のような空間です。
緑に和らぐ——八瀬の苔庭が織りなす、四季の呼吸
八瀬に息づく苔庭。
高野川の清水を湛える池に鯉が遊び、
枝垂桜や百日紅、馬酔木も彩りを添えます。
風と虫の声、山の気配を借景に、小径を歩けば、
心はそっと自然へ帰っていきます。
ラウンジ「帰去来-Kikyorai-」で一休み。
四季の表情を映す庭を眺め、
風の気配に身をゆだねるひととき。
一杯ごとに日常の輪郭がほどけ、
呼吸が静かに整う時間を。